【明日、世界が滅びるとしても、今日、君はリンゴの木を植える】
『現水展』2日目。
お天気に恵まれて、初日よりずっと多くのお客様にお出でいただきました。
作品の前で衣装のことを説明しているとわらわらと20人ほどが密に集まり、ビックリするハプニングも。
後ろ姿や、座っている姿を隠し撮り?されたり、狐に抓まれたような不思議な1日でした。
そう言えば知らない方に佳い匂いのする林檎をいただきました。
この画像の衣装が作品と同じモチーフ。
少女がリンゴを持っています。
これは
『明日、世界が滅びるとしても、今日、君はリンゴの木を植える』
という開高健の言葉からインスピレーションを受けたものでした。
カメラマンの立木義浩さんと仕事をしていた時、
開高健は居なくなっていましたが、
菊谷匡祐さんたち(菊谷さんも居なくなって久しいですが)と話している席で
「仲間の開高健の言葉なんだ」
と聞かされて無知な私は真に受けていましたが、
これにはオリジナルがありました。
『たとえ明日、世界が滅びようとも、私は今日、リンゴの木を植える』
マルティン・ルターの言葉でした。
今回の作品は、宗教画ではないですが、
左右対称に描くことで祈りの形、モチーフをシンボライズしたものにしました。
何人かの先生に『変えてきたね』と、ご指摘されました。
正弦曲線の振り幅ですが、解ってもらえたようで良かったです。
理事長にも
「模索の過程が見える作品」
「荒削りだけど今回も評価を得ているし、次回がさらに楽しみ」
と前向きになれる言葉を頂戴しました。
さて、9日(土)は15:00〜授賞式です。
多くの方にお言葉を頂戴しパワー充填しましたので、愉しんで参ります
東京都美術館の感染予防策が厳しくなっておりまして、
今年は受賞者以外は、授賞会場に入れないきまりです。
でも授賞式前後は会場にいます。
お待ちしております。
どうぞお気軽にお声かけくださいね。
『第60回記念 現水展』
〈入場無料〉
会場:東京都美術館
会期:2021.10.7(木)~10.14(木)
9:30~17:30(最終日15:00閉展)
樋口鳳香の在館日:10/12(火)終日
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